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牧師のショートメッセージ

牢獄からの解放に用いられた教会の熱心な祈り

田村誠喜 牧師    2020年2月


ペテロは牢に閉じ込められていたが、教会は彼のために、熱心な祈りを神にささげていた。使徒の働き 12:5

 新年が始まって一ヶ月余り。もうすでに目の前に様々な困難が押し寄せている。そんな時に、イエス・キリストを救い主と信じる者たちに与えられた祈りの武器を用い、何重にも閉じられた牢獄から信仰者たちを、また罪と死の牢獄から家族や隣人たちを解放していただくため主に仕えよう。信仰者の七つの武器武具は、新約聖書エペソ6:11~18参照。

1、当時、ユダヤの地に建てられた初代教会の置かれた状況。
 ヘロデ王は、教会の中のある人々を苦しめようとしてヨハネの兄弟ヤコブを剣で殺した。それがユダヤ人(教会に反対しているパリサイ人やサドカイ人たち)に喜ばれたのを見て、ペテロを捕えて牢に入れた。ヘロデ家はエドム出身なので、ユダヤの支持基盤を求めた。
 十二使徒の中でも、ペテロとヤコブとヨハネは中心的存在。そのヤコブが殉教し、ペテロも数日後、過越の祭りの後には殺されようとしていた。教会存亡の危機。

2、教会の主は、教会に熱心な祈りを与え、使徒ペテロを牢獄から解放して下さった。
ルカ22:44、イエスは苦しみもだえて、いよいよ切に祈られた。汗が血のしずくのように。
 強く願う祈りであると同時に、私の願いではなく、神の御心がなるようにとの祈り。
使徒1:14、彼らはみな・・兄弟たちとともに、いつも心を一つにして祈っていた。
使徒4:24、これを聞いた(教会の)人々は心を一つにして、神に向って声をあげた。
エペソ6:18、・御霊によって祈りなさい・目を覚まし・忍耐の限りを尽くして祈りなさい。
コロサイ4:2、たゆみなく祈りなさい。感謝をもって祈りつつ、目を覚ましていなさい。

3、真夜中に牢獄から解放されたペテロが、祈っている教会に行った時の反応。
 ペテロが門をたたくと、召使いは喜びのあまり門を開けることを忘れて奥に駆け込んで知らせた。人々は彼女に「あなたは気が変になっている」と言ったが、彼女は本当だと言い張った。彼らは、「それはペテロの御使いだ」と言って信じなかった。教会のかしらである主は、熱心ではあるが信仰の足りない教会、それでもこの祈りに答えて下さった。

4、私たち兄姉は、罪と死の牢獄にある家族友人同胞の解放のため熱心に祈ろう。
使徒4:31、・・祈り終えると・・一同は聖霊に満たされ、神のことばを大胆に語り出した。
ローマ10:1、・・私の心の願い、彼らのために神にささげる祈りは、彼らの救いです。
Ⅱペテロ3:9、主は・だれも滅びることがなく、すべての人が悔い改めに進むことを望んでおられるのです。

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