牧師のショートメッセージ
「宮きよめの目的」
田村誠喜 牧師 2023年6月
「細縄でむちを作って、羊も牛もみな宮から追い出し、両替人の金を散ら
して、その台を倒し、鳩を売っている者たちに言われた。「それをここか
ら持って行け。わたしの父の家を商売の家にしてはならない。」
新約聖書 ヨハネの福音書 2:15~16
紫陽花の色が鮮やかになりました。5月27日(土)はチェロとピアノのチャペルコンサートでした。教会の主が、ご家族やご友人、地域の方々をお導き下さり感謝します。翌28日(日)ペンテコステ礼拝で、ひとりの兄弟のバプテスマが執り行われ、大きな喜びの時でした。二千年前、過越の祭りの時、イエスは、神を礼拝する神の宮をきよめました。結果、神を礼拝し豊かな交わりを受けようとした人々に大きな喜びとなりました。
1、宮の責任があるユダヤ人は、神を礼拝する人々を商売の対象として動き、強盗の巣にしていた。
マタイ21:12~13、それから、イエスは宮に入って、その中で売り買いしている者たちをみな追い出し、両替人の台や、鳩を売る者たちの腰掛けを倒された。そして彼らに言われた。「『わたしの家は祈りの家と呼ばれる』と書いてある。それなのに、おまえたちはそれを『強盗の巣』にしている。」
商売の家、強盗の巣とは:色々な人々の集まる礼拝の場に、自分の利益の道を作る事。主が礼拝される場で、みことばと御霊による礼拝や交わりを妨げ排除してしまうこと。
*礼拝の場を自分の利得の場に利用し、そのことのために、真の礼拝が妨げられることのないように注意が必要。
2、イエスが、宮きよめをした時、弱い立場の目の見えない人や足の不自由な人や子どもが導かれた。
マタイ21:14~16、また、宮の中で、目の見えない人たちや足の不自由な人たちがみもとに来たので、イエスは彼らを癒やされた。ところが祭司長たちや律法学者たちは、イエスがなさったいろいろな驚くべきことを見て、また宮の中で子どもたちが「ダビデの子にホサナ」と叫んでいるのを見て腹を立て、イエスに言った。「子どもたちが何と言っているか、聞いていますか。」イエスは言われた。「聞いています。『幼子たち、乳飲み子たちの口を通して、あなたは誉れを打ち立てられました』とあるのを、あなたがたは読んだことがないのですか。」
3、宮きよめをした時、ユダヤ人たちは「どんな裏付けのしるしがあるのか」とイエスに対して証拠を求めた。
ヨハネ2:18~22、すると、ユダヤ人たちがイエスに対して言った。「こんなことをするからには、どんなしるしを見せてくれるのか。」イエスは彼らに答えられた。「この神殿を壊してみなさい。わたしは、三日でそれをよみがえらせる。」そこで、ユダヤ人たちは言った。「この神殿は建てるのに四十六年かかった。あなたはそれを三日でよみがえらせるのか。」しかし、イエスはご自分のからだという神殿について語られたのであった。それで、イエスが死人の中からよみがえられたとき、弟子たちは、イエスがこのように言われたことを思い起こして、聖書とイエスが言われたことばを信じた。
4、宮きよめの目的は、主の十字架の死と復活により、贖いの動物無しの礼拝となることを予告している。
へブル9:12、また、雄やぎと子牛の血によってではなく、ご自分の血によって、ただ一度だけ聖所に入り、永遠の贖いを成し遂げられました。
へブル10:18、罪と不法が赦されるところでは、もう罪のきよめのささげ物はいりません。
イザヤ56:7、わたしの聖なる山に来させて、わたしの祈りの家で彼らを楽しませる。彼らの全焼のささげ物やいけにえは、わたしの祭壇の上で受け入れられる。なぜならわたしに家は、あらゆる民の祈りの家と呼ばれるからだ。