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牧師のショートメッセージ

「私が苦闘していることを知ってほしい」

田村誠喜 牧師    2023年10月


 私が、あなたがたやラオディキアの人たちのために、そのほか私と 直接顔を合わせたことがない人たちのために、どんなに苦闘している か、知ってほしいと思います。私が苦闘しているのは、この人たちが 愛のうちに結び合わされて心に励ましを受け、さらに、理解すること で豊かな全き確信に達し、神の奥義であるキリストを知るようになる ためです。 コロサイ人への手紙 2:1~2 

 朝晩、過ごし易くなりました。教会では、三か月毎に兄姉の祈りのカレンダーが更新され、夏の感謝やクリスマスに向けての祈りの課題等を聞き祈り続ける幸いをいただいております。福音のために囚人となっていた使徒パウロは、コロサイ(現在のトルコのリュコス峡谷)や峡谷の反対側に建てられたラオディキアの教会や直接顔を合わせたことのない信仰者たちに、私の苦闘を知ってほしいと手紙を記し、ティキコを遣わしました。神のことばである聖書は、これがキリスト教会同士の交わりであり兄姉の交わりであると教えているのです。教会のかしらなる主は、何のために苦闘していることを知らせ祈り交わることを教えているのだろうか。

1、福音宣教のために、パウロたちが苦闘(労苦)している具体的な事柄。
 外からの激しい迫害による苦闘、主の教会の中にあっての苦闘、自ら主にふさわしい歩みの為に、まとわりつく不信仰や汚れを悔い改め捨てる戦いの時に、この「苦闘(競走)」という言葉が用いられている。
コロサイ4:13、私はエパフラスのために証言します。彼はあなたがたのため、またラオディキアとヒエラポリスにいる人々のため、たいへん労苦しています。
ピリピ1:17、ほかの人たちは党派心からキリストを宣べ伝えており、純粋な動機からではありません。鎖につながれている私をさらに苦しめるつもりなのです。
ピリピ1:30、かつて私について(ピリピ伝道でのむち打ちと投獄)見て、今また私について聞いているのと同じ苦闘を、あなたがたは経験しているのです。  
へブル12:1、こういうわけで・・・私たちも、一切の重荷とまとわりつく罪を捨てて、自分の前に置かれている競走を忍耐を、もって走り続けようではありませんか。

2、獄中にあるパウロたちが、自分たちの苦闘を知ってほしいと願っている理由。
 御霊に動かされ語り記された聖書は、その理由を「兄姉が愛のうちに結び合わされ、心に励ましを受け、豊かな全き確信に達し、奥義であるキリストを知るようになるためです」と語っている。
Ⅱコリント1:8~11、兄弟たち。アジアで起こった私たちの苦難について、あなたがたに知らずにいてほしくありません。・・・あなたがたも祈りによって協力してくれれば、神は私たちを救い出してくださいます。そのようにして、多くの人たちの助けを通して私たちに与えられた恵みについて、多くの人たちが感謝をささげるようになるのです。
エペソ4:16、キリストによって、からだ全体は、あらゆる節々を支えとして組み合わされ、つなぎ合わされ、それぞれの部分がその分に応じて働くことにより成長して、愛のうちに建てられることになります。
コロサイ4:7~8、私の様子はすべて、愛する兄弟、忠実な奉仕者、主にある同労のしもべであるティキコが、あなたがたに知らせます。ティキコをあなたがたのもとに遣わすのは、ほかでもなく、あなたがたが私たちの様子を知って、心に励ましを受けるためです。エペソ6:21~22、Ⅰテサロニケ3:1~3、
Ⅰテサロニケ1:4~5、神に愛されている兄弟たち。私たちは、あなたがたが神に選ばれていることを知っています。私たちの福音は、ことばだけでなく、力と聖霊と強い確信を伴って、あなたがたの間に届いたからです。・・・
コロサイ1:26~27、すなわち、世々の昔から多くの世代にわたって隠されてきて、今は神の聖徒たちに明らかにされた奥義を、余すところなく伝えるためです。この奥義が異邦人の間でどれほど栄光に富んだものであるか、神は聖徒たちに知らせたいと思われました。この奥義とは、あなたがたの中におられるキリスト、栄光の望みのことです。

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