牧師のショートメッセージ
「闇の中に輝くクリスマスの光」
田村誠喜 牧師 2023年12月
光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。
すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。 ヨハネの福音書 1:5、9
今年は、ウクライナでのロシアによる戦争に加え、ガザでのイスラエルによる戦争が始まり、自分たちの平和と安全の為と言いながら、破壊と殺戮のためにすべてを費やしています。食料が届かなかったり、物価が高騰したり、地球が悲鳴を上げ異常気象をもたらしたり、全世界が影響を受け、人々は日々の生活に喘いでいます。ローマによるローマのための戦いが続く闇の中で、使徒ヨハネは、どんな光を見ていたのだろうか。
1、天地万物を創造され、人にいのちの息を吹き込まれた「ことば」なる神の御子が、人となられた。
ヨハネ1:1~4,14、初めにことばがあった。ことばは神とともにあった。ことばは神であった。この方は、初めに神とともにおられた。すべてのものは、この方によって造られた。造られたもので、この方によらずにできたものは一つもなかった。この方にはいのちがあった。このいのちは人の光であった。ことばは人となって、私たちの間に住まわれた。私たちはこの方の栄光を見た。父のみもとから来られたひとり子としての栄光である。この方は恵みとまことに満ちておられた。
コロサイ1:15~17、御子は、見えない神のかたちであり、すべての造られたものより先に生まれた方です。なぜなら、天と地にあるすべてのものは、見えるものも見えないものも、王座であれ主権であれ、支配であれ権威であれ、御子にあって造られたからです。万物は御子によって造られ、御子のために造られました。
2、神を受け入れず、神を締め出し、自分が神になっている人々の闇を照らすために来られた光。
ヨハネ1:5、9~12、光は闇の中に輝いている。闇はこれに打ち勝たなかった。すべての人を照らすそのまことの光が、世に来ようとしていた。この方はもとから世におられ、世はこの方によって造られたのに、世はこの方を知らなかった。この方はご自分のところに来られたのに、ご自分の民はこの方を受け入れなかった。しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。
コロサイ1:13~14、御父は、私たちを暗闇の力から救い出して、愛する御子のご支配の中に移してくださいました。この御子にあって、私たちは、贖い、すなわち罪の赦しを得ているのです。
Ⅰヨハネ1:7~9、もし私たちが、神が光の中におられるように、光の中を歩んでいるなら、互いに交わりを持ち、御子イエスの血がすべての罪から私たちをきよめてくださいます。もし自分には罪がないと言うなら、私たちは自分自身を欺いており、私たちのうちに真理はありません。もし私たちが自分の罪を告白するなら、神は真実で正しい方ですから、その罪を赦し、私たちをすべての不義からきよめてくださいます。
3、不信仰と罪の奴隷となり闇の中にいる人々に、神を説き明かし、永遠のいのちの信仰に導く光。
ヨハネ1:18、いまだかつて神を見た者はいない。父のふところにおられるひとり子の神が、神を説き明かされたのである。
ヨハネ14:8~9、ピリポはイエスに言った。「主よ、私たちに父(父なる神)を見せてください。そうすれば満足します。」イエスは彼に言われた。「ピリポ、こんなに長い間、あなたがたと一緒にいるのに、わたしを知らないのですか。わたしを見た人は、父を見たのです。どうしてあなたは、『私たちに父を見せてください』と言うのですか。
ヨハネ3:16、神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。
ヨハネ8:12、イエスは再び人々に語られた。「わたしは世の光です。わたしに従う者は、決して闇の中を歩むことがなく、いのちの光を持ちます。」