牧師のショートメッセージ
主の器をになう者たち
田村誠喜 牧師 2014年8月
本格的な夏が到来しました。主が兄姉を、特にオリーブ会の皆様を守り支えて下さいますように お祈りいたします。
私の生まれ育った秋田では、稲穂が出る今の季節に豊かな実りを祈願し、夏祭りを行います。 子どもから老人に至るまで、神輿を担いだり、ごちそうを作ったり、屋台で美味しいものや 楽しいものを買ったりする、喜びの季節でした。
15歳の時に初めて教会に導かれ、17歳の時に洗礼を受けてからは、夏祭りや神社の祭りなどの 神輿を目にすることはあっても、偶像礼拝につながっているので避けるようになり、 少し寂しい思いがしておりました。
そのような時に、礼拝で次のような御言葉が読まれました。 「去れよ。去れよ。そこを出よ。汚れたものに触れてはならない。その中から出て、身をきよめよ。 主の器をになう者たち。」(イザヤ書52章11節) そしてキリスト者は、イザヤの預言のようにバビロンの偶像から救い出され聖くされただけでなく、 まことの神への正しい礼拝のために、主の宮の器を担う祭司であることを教えられました。 バビロンから救い出された祭司たちは、主への大いなる感謝と共に、罪の贖いの礼拝のために 必要な祭壇の様々の器具を担いでまことの礼拝の準備をしたのです。
私は、偶像の神輿ではなく、主の十字架と復活の恵みの福音を担う者とされて来たことを 感謝しています。キリスト者のすべての方々が、礼拝の傍観者ではなく、 主の贖いの栄光をほめたたえ賛美し証する主の福音の担い手として、 生き生きと活かされ用いられたいと願います。 そのためにキリストのからだの各器官とされ、 万人祭司とされている私たちは、お客様ではなく、 賛美や祈りや証など様々な奉仕を分担しましょう。 何もできないとおっしゃられる兄姉は、 主が最も喜ばれる隠れた奉仕である 御言葉と主への祈りをもってお仕えしましょう。