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牧師のショートメッセージ

神の恵みを無駄に受けないように


田村誠喜 牧師    2018年7月

「私たちは神とともに働く者として、あなたがたに勧めます。神の恵みを無駄に受けないようにしてください。」  新約聖書 Ⅱコリント6:1

 神は、キリストによって私たちをご自分と和解させ、私たちを神との和解の使節とされた。神はこの務めを果たさせるため、神の恵みを無駄に受けないようにと命じている。

1、神の恵みを無駄に受けないように。  パウロは、神の恵みを経験した私たちに、恵みがなかったかのような生活をしてはならないと命じている。「今、キリストの血によって義と認められた私たちが、この方によって神の怒りから救われるのは、なおいっそう確かなことです。敵であった私たちが、御子の死によって神と和解させていただいたのなら、和解させていただいた私たちが、御子のいのちによって救われるのは、なおいっそう確かなことです。」ローマ5:9~10

2、神の恵みを無駄に受けないようにするための三つの心得。Ⅱコリント6:1~7:1 (1)「『恵みの時に、わたしはあなたに答え、救いの日に、あなたを助ける。』見よ、今は恵みの時、今は救いの日です。」Ⅱコリント6:2、パウロは、神の恵みを無駄にしないために、「今、神が語っておられ、今、神が御業をなされる。今は恵みの時、今は救いの日です。」と、神と神のみことばを信じる信仰が重要だと語っている。 パウロは、テサロニケ教会に語っている。「ピリピで苦しみにあい辱めを受けたが、あなたがたの所に行ったことは無駄にはなりませんでした。」参照Ⅰテサロニケ2:1~2、テサロニケ教会はマケドニアとアカイアの信者の模範となっていた。そして、テサロニケ教会の兄姉がどのように偶像から生ける神に立ち返ったかを、他の人々が知らせていた。「あなたがたが、私たちから聞いた神のことばを受けたとき、それを人間のことばとしてではなく、事実そのとおり神のことばとして受け入れてくれたからです。この神のことばは、信じているあなたがたのうちに働いています。」Ⅰテサロニケ2:13

(2)「私たちは、あらゆることにおいて、自分を神のしもべとして推薦しています。」Ⅱコリント6:4、パウロは、伝道や教会の指導の中で、困難や騒乱があり食べられない時も、自分を神のしもべとして推薦していた。パウロは、神が御霊によって注いでおられる愛と義の武器によって、自分を神のしもべとして推薦していた。外見では、騙している、死にかけている、悲しんでいる、何も持っていないと見られているが、そうではないのが神のしもべだと語っている。コリント教会が、神の恵みを無駄に受けないようにするため必要なことは、神のしもべを正しく知り、心が開かれることが必要だ。

(3)肉と霊の一切の汚れから自分をきよめ、神を恐れつつ聖さを全うしようではないか。Ⅱコリント6:14~7:1 神の恵みを無駄にしないため、偶像礼拝への明確な悔い改めと、神への純真な信仰を駄目にする汚れ(Ⅱコリント8:7、11:3)に対する明確な悔い改めと決別が重要だと語っている。もちろん、Ⅰコリント5:9~13、7:12~16のように信仰者は未信者との関わりを捨てるわけではない。しかし、神の恵みを無駄にしないためには、信仰者である自分と信仰者たちの間で、汚れに対する厳格な態度が重要である。

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