Home

牧師のショートメッセージ

説教に応答した人々(初代教会の姿)


田村誠喜 牧師    2019年7月


「・・・神が今や主ともキリストともされたこのイエスを、あなたがたは十字架につけたのです。」人々はこれを聞いて心を刺され、ペテロとほかの使徒たちに、「兄弟たち、私たちはどうしたらよいでしょうか」と言った。 使徒の働き 2:36~37

1、人々は、聖霊に満たされたペテロの説教を聞いて、心を刺された。

 ペテロは「あなたがたは、神が主ともキリストともされたイエスを十字架につけた」と罪を指摘した。人々は「心を刺され」、今までの思いが砕かれ、自分の罪を自覚し、心を痛め、救いを求めた。 ルカの福音書5:7~8、…魚を二艘の舟いっぱいに引き上げたところ、両方とも沈みそうになった。これを見たシモン・ペテロは、イエスの足もとにひれ伏して言った。「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」 Ⅱコリント7:10、神のみこころに添った悲しみは、後悔のない、救いに至る悔い改めを生じさせますが、世の悲しみは死をもたらします。

2、説教を聞いた人々は、何故「心を刺され」、救いを求めることが出来たのか。

 神が、もう一人の助け主である真理の御霊を遣わしてくださったからであり、神が、愚かに見える福音宣教と言う方法によって、信じる人々を救うことに決めていてくださったから。 ヨハネの福音書16:7~8、…わたしはあなたがたのところに助け主を遣わします。その方が来ると、罪について、義について、さばきについて、世(神を信じない人々)の誤りを明らかになさいます。 Ⅰコリント1:21、神の知恵により、この世は自分の知恵によって神を知ることがありませんでした。それゆえ神は、宣教のことばの愚かさを通して、信じる者を救うことにされたのです。

3、心刺された人々への、三つの命令と、二つの約束。使徒2:38~46

 「罪を赦していただくために悔い改めなさい。」 悔い改めるとは、罪を認め、キリストを信じること。「イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい。」 「この曲がった時代から救われなさい。」 「そうすれば、賜物として聖霊を受けます。」 「この約束は、あなたがたに、あなたがたの子どもたちに、そして遠くにいるすべての人々に、すなわち私たちの神である主が召される人ならだれにでも、与えられているのです。」 福音を受け入れ悔い改めた人々は洗礼(バプテスマ)を受けた。

4、ペテロの語った福音を信じ、洗礼を受け、信者となった人々は、どうなったか。

使徒2:41、三千人ほどが仲間に加えられた。仲間は分け合い主の弟子として訓練された。 使徒2:42、彼らはいつも、使徒たちの教え(使徒たちが語った聖書の教え)を守り、交わり(喜びも悲しみも財も分け合い助け合う)を持ち、パンを裂き(聖餐式)、祈りをしていた。 使徒2:43~45、…恐れが生じ…みな一つになって、一切の物を共有し、分配していた。 使徒2:46~47、家々でパンを裂き、喜びと真心をもって食事をともにし、神を賛美し… *みことばの説教に応答し、悔い改めてバプテスマを受けた人々こそ、キリストをかしらとするキリストのからだである教会とされた人々であることを教えられる。

前へ
次へ