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牧師のショートメッセージ

「主の宮が再建され堅く立つため」

田村誠喜 牧師    2021年6月


「あなたがたは、自分が神の宮であり、神の御霊が自分のうちに住んでおられることを知らないのですか。あなたがたはキリストのからだであって、一人ひとりはその部分です。」Ⅰコリント3:16、12:27、
 ワクチン接種が少しずつ進んでおり感謝です。労しておられる医療関係者と事務の方々に続いて主の祝福と守りをお祈りします。教会の主が、礼拝と聖書の学び祈り会を守り導き祝福して下さり感謝します。以前のような形の宣教活動は困難になりましたが、新たな形でみことばに教えられ御霊に満たされ主に仕え、人々への証のため用いられるよう主の導きをお祈りします。

1、その日以前は、人の働きに報酬がなく、家畜の働きにも報酬がなかった。出て行く者にも、帰って来る者にも、敵がいるために平安がなかった。・・・しかし今・・・平安の種が蒔かれ、ぶどうの木が実を結び、地が産物を出し、天が露を滴らすからだ。ゼカリヤ8:10~12
 BC538年、ペルシアのキュロス王により、バビロンに捕囚されたユダヤ人は解放され、志を与えられ帰還した人々がBC537年に、エルサレムで神殿の再建に取りかかった。しかし主は、神殿の再建を自分たちの熱意や力で推し進める信仰者たちに干ばつを与えた。信仰者たちは自分の生活のため走り回るようになり、神殿再建工事はBC520年まで18年間中断した。当時、目に見えるところは、信仰者の益を第一とする帰還者への反感と恐れと妬みあり、エルサレムと周辺で幅を利かせ利益を得ていた人々の存在が大きな脅威であった。
 しかし主はBC520年、預言者ハガイとゼカリヤによって「あなたがたは、自分の力で自分の生活を守ろうと走り回っていた。しかし、それは穴の開いた袋で収穫するようなもので、みな落ちて散ってしまう。しかし今、わたし主が天から露を滴らせ、地の産物を祝福する。あなたがたは、悔い改めて今日から主の御言葉に聞き、希望をいただいて、平安の種を蒔き、主に仕えよ。」と語った。

2、これがあなたがたのなすべきことだ。あなたがたはそれぞれ隣人に対して真実を語り、真実と平和をもたらす公正さをもって、あなたがたの門の中でさばきを行え。互いに心の中で悪を謀るな。偽りの誓いを愛するな。これらはみな、わたしが憎むものだからだ。-主のことば。ゼカリヤ8:16~17
 BC520年のエルサレムは、信仰が闇に閉ざされ、道徳は麻痺し、危機的な状況にあった。しかしエズラ記5章のように、主はこの時、ハガイとゼカリヤの二人の預言者を立て、エルサレムの民に主のことばを聞かせ、総督ゼルバベルと大祭司ヨシュアを聖別して立ち上がらせた。特に、預言者ゼカリヤは、主が憎む偽りを捨て、さばきを行い、帰還した民が主への信仰に満たされ組み合わされ建て上げられるように、悔い改めを迫っていた。堅く立つため、どうしても必要なことだった。
 ヨハネの黙示3:19~20、わたしは愛する者をみな、叱ったり懲らしめたりする。だから熱心になって悔い改めなさい。見よ、わたしは戸の外に立ってたたいている。だれでも、わたしの声を聞いて戸を開けるなら、わたしはその人のところに入って彼とともに食事をし、彼もわたしとともに食事をする。

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