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牧師のショートメッセージ

「主のしもべたちを迫害した農夫たちへのさばき」

田村誠喜 牧師    2021年7月


「神の国はあなたがたから取り去られ、神の国の実を結ぶ民に与えられます。また、この石(イエス・キリスト)の上に落ちる人は粉々に砕かれ、この石が人の上に落ちれば、その人を押しつぶします。」マタイの福音書 21:43~44、

 ウイルスの変異株が起こり、感染の終息が見えにくい状況が続きます。改めて、神が疫病を持って、それぞれの時代の人々をさばき取り扱われた御言葉の歴史におののかされて悔い改めます。

1、神の国はあなたがたから取り去られ、神の国の実を結ぶ民に与えられます。
 神の国は、私たちの罪がキリストの十字架の血の代価により赦され、神の子とされ、神との平和の交わりに生かされる国です。この神の国が、神のしもべたちの語る御言葉に応答せず、どこまでも悔い改めないユダヤ人指導者たちから取り去られ、不信仰の罪を認めて悔い改める全世界の人々(異邦人)に与えられると約束されました。
Ⅰペテロ2:10、あなたがたは以前は神の民ではなかったのに、今は神の民であり、あわれみを受けたことがなかったのに、今はあわれみを受けています。

2、この石の上に落ちる人は粉々に砕かれ、この石が人の上に落ちれば、その人を押しつぶします。
 罪を指摘された指導者たちは、頑なになりイエスのいのちを狙いました。そしてローマ総督に引き渡しイエスを十字架で死刑にしました。しかし、イエスは三日目に復活され、罪と死に勝利され、信じる者たちを神の国に導きました。AD70年、ユダヤ戦争でエルサレムは神殿もろとも焼き払われ、AD130年まで人の住むことのできない荒野となりました。この時、キリストの教会には多くの迫害はあったが、地中海沿岸全体から、北ヨーロッパに向け、中近東の一体に建て上げられて行きました。
 イエスは、弟子たちや群衆や指導者たちに、ご自分が旧約聖書に預言された「家を建てる者たち(イスラエル)に捨てられた石であり、その石が救いの要の石となり、教会の要の石となった」と教えました。「この石の上に落ちる人は粉々に砕かれ、この石が人の上に落ちれば、その人を押しつぶします。」この御言葉は、不信仰で頑なな者に対する神のさばきの警告です。しかし、同時にこの御言葉は救いの御言葉でもあることを忘れてはなりません。
 迫害者パウロ(旧名サウロ)は、復活の主に倒され(落ち)て粉々に砕かれ伝道者にされました。
使徒9:3~4、サウロが道を進んでダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼の周りを照らした。彼は地に倒れて、自分に語りかける声を聞いた。「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか。」
 ペテロも、イエスの前に倒され(ひれ伏し)て砕かれ、人を救いに導く人に変えられました。
ルカ5:8~10、・・シモン・ペテロは、イエスの足もとにひれ伏して言った。「主よ、私から離れてください。私は罪深い人間ですから。」・・イエスは「・・あなたは人間を捕るようになるのです。」 ヨハネ12:24、まことに、まことに、あなたがたに言います。一粒の麦は、地に落ちて死ななければ、一粒のままです。しかし、死ぬなら、豊かな実を結びます。
 私たちも、主の手の中に落ち、粉々に砕かれ、自分に死んで、主に用いていただききましょう。

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