Home

牧師のショートメッセージ

「主イエスの聖書観」

田村誠喜 牧師    2021年8月


「『あなたは心を尽くし、いのちを尽くし、知性を尽くして、あなたの神、主を愛しなさい。』これが、重要な第一の戒めです。『あなたの隣人を自分自身のように愛しなさい』という第二の戒めも、それと同じように重要です。この二つの戒めに律法と預言者の全体がかかっているのです。」
マタイの福音書 22:37~40、


   私たち信仰者としての姿勢は、その人が聖書をどのように理解し導かれているかに左右されます。神の御子であり私たちの罪からの救い主であるイエスは、聖書をどのように理解し、聖書に対してどんな姿勢を持っておられたかを考えてみたいと思います。

1、イエスは「聖書は『神を愛しなさい』と『隣人を愛しなさい』を命じている」と教えた。
 主イエスが、聖書全体が私たちに、第一は「全身全霊で、全生活をもって神を愛しなさい」と命じていること、第二は「あなたの隣人をあなた自身のように愛しなさい」と命じていると教えた。 出エジプト20章の十戒も、第1戒~第4戒は「徹底して主なる神を愛しなさい」と命じ、第5戒~第10戒は「自分の隣人を愛しなさい」と命じている。聖書全体は、この2つの命令にかかっている。

2、イエスは「聖書は、永遠のいのちであるイエス自身について証ししている」と教えた。
 主イエスはエルサレムに上った時、羊の門の近くで、自分を迫害する人々に教えてこう言われた。
ヨハネの福音書5:39、あなたがたは、聖書の中に永遠のいのちがあると思って、聖書を調べています。その聖書は、わたしについて証ししているものです。
私の青年時代「66巻のキリスト」という題名の著書があって、大いに助けになったことを記憶している。聖書は「主なる神を愛しなさい」「隣人を自分自身のように愛しなさい」と命じていると同時に、その命令が実現するために、十字架の罪の赦しと復活による新しいのちに生かして下さるイエス・キリストを信じる信仰に導く書だと、主イエスは教えているのです。
ヨハネの福音書20:31、これらのことが書かれたのは、イエスが神の子キリストであることを、あなたがたが信じるためであり、また信じて、イエスの名によっていのちを得るためである。

3、イエスは、「詩篇は、ダビデが御霊によって語った書である」と教えていた。
マタイの福音書22:43~44、イエスは彼らに言われた。「それでは、どうしてダビデは御霊によってキリストを主と呼び・・・『あなたは、わたしの右の座に着いていなさい。』・・・」と言っているのですか。
使徒1:16、兄弟たち。イエスを捕らえた者たちを手引きしたユダについては、聖霊がダビデの口を通して前もって語った聖書のことばが、成就しなければなりませんでした。
Ⅱテモテ3:16、聖書はすべて神の霊感によるもので、教えと戒めと矯正と義の訓練のために有益です。
Ⅱペテロ1:21、預言は、決して人間の意志によってもたらされたものではなく、聖霊に動かされた人たちが神から受けて語ったものです。

前へ
次へ