Home

牧師のショートメッセージ

「わたしは露のようになる」

田村誠喜 牧師    2022年8月


わたしは彼らの背信を癒やし、喜びをもって彼らを愛する。わたしの  怒りが彼らから離れ去ったからだ。わたしはイスラエルにとって露の  ようになる。彼はゆりのように花咲き、レバノン杉のように根を張る。
             旧約聖書 ホセア書 14:4~5


 猛暑とコロナ感染拡大の中、皆さんは如何お過ごしでしょうか。先日早朝、市立病院の診察に伺いましたら、発熱外来が、森の方まで長蛇の列でした。猛暑もコロナも基本対策を大切にし日々の責任を果たさせて頂いています。少年時代、秋田県の山間で父の牛育ての手伝いとして、涼しい早朝の草刈りを思い出します。西側の日本海で蒸発し湿った空気が偏西風で移動し、夜に気温が下がると草や木は夜露で、雨が降ったかのようになるのです。5月~10月の雨のほとんどないイスラエルで露は植物にとっていのちを支えるものでした。

1、主に立ち返った民の姿は、ゆりのように花が咲いている姿だ。
 ゆりの花は、混じり気を寄せ付けない純粋さとその香り、すっと伸びた姿が特徴です。聖書は、ゆりの花を、神が栄華を極めたソロモン以上に装ってくださるお方であると信頼する信仰者の姿だと語っている。
ルカの福音書12:27~28、草花(ゆりの花)がどのようにして育つのか、よく考えなさい。働きもせず、紡ぎもしません。しかし、わたしはあなたがたに言います。栄華を極めたソロモンでさえ、この花の一つほどにも装ってはいませんでした。今日は野にあって、明日は炉に投げ込まれる草さえ、神はこのように装ってくださるのなら、あなたがたには、どんなに良くしてくださることでしょう。信仰の薄い人たちよ。

2、主に立ち返った民の姿は、レバノン杉のように、主と主のみことばに根を張っている姿だ。
 レバノン杉は、マツ科のヒマラヤスギ属。枝が非常に良く張り、高さが40mにも伸びる。その分、深く広く根を張っている。その陰には植物や鳥が宿り、いのちが溢れる。 エゼキエル31:3~7、コロサイ2:7
詩篇92:12~14、正しい者は なつめ椰子の木のように萌え出て レバノンの杉のように育ちます。彼らは 主の家に植えられ 私たちの神の大庭で花を咲かせます。彼らは年老いてもなお 実を実らせ青々と生い茂ります。

3、主に立ち返った民の姿は、その若枝が伸び、オリーブの木のように輝いている姿だ。
 オリーブは、神の贖いにより、人々に与えられた神との和解の祝福と溢れ輝く新しいいのちを象徴している。
創世記8:11、鳩は夕方になって、彼のもとに帰って来た。すると見よ、取ったばかりのオリーブの若葉がそのくちばしにあるではないか。それで、ノアは水が地の上から引いたのを知った。
ゼカリヤ4:3~6、そのそばには二本のオリーブの木があり、一本はその鉢の右に、もう一本は左にあります。・・彼は私にこう答えた。「これは、ゼルバベルへの主のことばだ。『権力によらず、能力によらず、わたしの霊によって』と万軍の主は言われる。 *二本のオリーブは、神殿再建のために聖霊により用いられるゼルバベルとヨシュアを表す。

4、主に立ち返った民の名声は、レバノンのぶどう酒のようになる。
 ぶどう酒の最高峰は仏のロマネコンティ。レバノンのぶどう酒作りは16世紀まで盛んで、地中海一帯に輸出されていた。1900年代に復活し、今も親しまれている。レバノンの土壌は仏東部のように水はけの良い石灰岩。主に立ち返って、罪が贖われ、主の御霊による神との平和の交わりが与えられた信仰者は、レバノンのぶどう酒のように神のいのちと香りが溢れる。

前へ
次へ