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牧師のショートメッセージ

「ただキリストの福音にふさわしく」

田村誠喜 牧師    2022年9月


ただキリストの福音にふさわしく生活しなさい。そうすれば・・・こう聞く ことができるでしょう。あなたがたは霊を一つにして堅く立ち、福音の信仰 のために心を一つにしてともに戦っていて、どんなことがあっても、反対者 たちに脅かされることはない、と。・・それは神によることです。
             新約聖書 ピリピ人への手紙 1:27~28

この夏の日本の雨の降り方や、ヨーロッパの干ばつのニュースに、地球の悲鳴が聞こえて来るようで痛々しい思いです。神を知らない人間の富と権力への欲望が、地球と人間自身を傷みつけています。二千年前、キリストを信じる者がわずかであり、自らは獄中に捕えられ囚人であり、歴史を動かされる主なる神の御手を覚えながら、感謝と喜びと確信の中を歩むパウロを通して私たちに語られる神のことばを聞きたいと思います。

1、福音が伝えられた一世紀、神は「ただ福音にふさわしく生活しなさい。」と命じた。
 「ただ」は、強い言葉で「これだけは」「なおさら」「ひたすら」を意味し重要なことを命じるときに用いる。 ガラテヤ3:2、これだけは、あなたがたに聞いておきたい。あなたがたが御霊を受けたのは、律法を行ったからですか。それとも信仰をもって聞いたからですか。 参照ピリピ2:13、 
 「生活しなさい」は、ピリピ市民が、ローマ法に従って生活していたように、キリスト者は、罪を赦され、復活の新しいいのちに生かされている神の子どもとして、福音の恵みに根ざした生活をするように命じている。

2、キリストの福音にふさわしく生活するために必要なことは、福音を理解することです。
 キリストの福音とは、私たちのいのちと平和の源泉である神とのライフラインが再開されたことです。神に背を向け、感謝をせず、悔い改めず、神の怒りのもとにあった私たちの罪の代価が、神の御子の十字架によって支払われ、御子の復活によって、信じる者は罪の赦しと永遠のいのちを与えられ神の子とされること。
 Ⅰコリント15:2~5、私がどのようなことばで福音を伝えたか、あなたがたがしっかり覚えているなら、この福音によって救われます。そうでなければ、あなたがたが信じたことは無駄になってしまいます。私があなたがたに最も大切なこととして伝えたのは、私も受けたことであって、次のことです。キリストは、聖書に書いてあるとおりに、私たちの罪のために死なれたこと、また、葬られたこと、また、聖書に書いてあるとおりに、三日目によみがえられたこと、また、ケファに現れ、それから十二弟子に現れたことです。
 エペソ1:3~4、・・神はキリストにあって、天上にあるすべての霊的祝福をもって私たちを祝福してくださいました。すなわち神は、世界の基が据えられる前から、この方にあって私たちを選び、御前に聖なる、傷のない者にしようとされたのです。
 ヨハネ1:12、3:16、しかし、この方を受け入れた人々、すなわち、その名を信じた人々には、神の子どもとなる特権をお与えになった。神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。 参照ローマ1:17

3、福音にふさわしく生きることを教える聖書のことばを聞く。
・罪を赦され、神の子とされ、永遠のいのちを与えられ、御国の民とされた聖徒にふさわしく。ローマ16:2
・知恵ある強い者を恥じ入らせるため、愚かな弱い者を召した方にふさわしく。エペ4:1、Ⅰコリ1:26~31

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