牧師のショートメッセージ
「何も思い煩わないで」
田村誠喜 牧師 2022年11月
何も思い煩わないで、あらゆる場合に、感謝を持ってささげる祈りと
願いによって、あなたがたの願い事を神に知っていただきなさい。
新約聖書 ピリピ人への手紙 4:6
人類学者は、各地の人種民族を観察し、人間の大きな特徴は、祈りをささげる存在だと言っています。聖書は、人間がその鼻に神のいのちの息が吹き込まれて、神に祈る霊的な存在として生きるようにされたことを語っています。私たちが、神に祈ることについて、聖書は何を教えているのだろうか。
1、祈りは、何も思い煩わないで、神に信頼して伝えるものです。
人は、困難で心配があるからこそ祈ります。しかし神は、祈る前から私たちの必要を知っておられます。
詩篇5:1~2、私のことばに耳を傾けてください。主よ。私のうめきを聞き取ってください。私の叫ぶ声を耳に留めてください。私の王 私の神 私はあなたに祈っています。 詩篇50:15
マタイ6:7~8、また、祈るとき、異邦人のように、同じことばをただ繰り返してはいけません。彼らは、ことば数が多いことで聞かれると思っているのです。ですから、彼らと同じようにしてはいけません。あなたがたの父は、あなたがたが求める前から、あなたがたに必要なものを知っておられるのです。
神のみことばである聖書は、私たちに「何も思い煩わないで祈れ」と語る理由は何だろうか。
マタイ13:22、茨の中に蒔かれたものとは、みことばを聞くが、この世の思い煩いと富の誘惑がみことばをふさぐため、実を結ばない人のことです。
*思い煩いは、神の教えであるみことばをふさぎ、成長と実りを妨げるので、取り除く必要があるのです。
ルカ10:40~42、ところが、マルタはいろいろなもてなしのために心が落ち着かず、みもとに来て言った。「主よ。私の姉妹が私だけにもてなしをさせているのを、何ともお思いにならないのですか。私の手伝いをするように、おっしゃってください。」主は答えられた。「マルタ、マルタ、あなたはいろいろなことを思い煩って、心を乱しています。しかし、必要なことは一つだけです。マリアはその良いほうを選びました。それが彼女から取り上げられることはありません。」 *思い煩いは、神のみこころが分からず、神が何を大切にして優先されるかも知らず、主にゆだねることもできず、身近な人に注がれる神の恵みを取り去ってしまう行動に出てしまうのです。
Ⅰペテロ5:7、あなたがたの思い煩いを、いっさい神にゆだねなさい。神があなたがたのことを心配してくださるからです。 マタイ6:25~26
2、祈りの内容は、神がどんなお方かを言い表す「信仰告白と感謝」、そして「祈り」と「願い」です。
使徒4:24、これを聞いた人々は心を一つにして、神に向かって声をあげた。「主よ。あなたは天と地と海、またそれらの中のすべてのものを造られた方です。 Ⅱ歴代誌14:11、 Ⅱ歴代誌20:6
Ⅰテサロニケ5:16~18、いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。すべてのことにおいて感謝しなさい。これが、キリスト・イエスにあって神があなたがたに望んでおられることです。
Ⅰ列王記8:28、あなたのしもべの祈りと願いに御顔を向けてください。私の神、主よ。あなたのしもべが、今日、御前にささげる叫びと祈りを聞いてください。
エペソ6:18、あらゆる祈りと願いによって、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのために、目を覚ましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くして祈りなさい。 Ⅰテモテ2:1