牧師のショートメッセージ
「神のみわざを思い巡らし、神を賛美する」
田村誠喜 牧師 2024年12月
しかしマリアは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らして
いた。羊飼いたちは、見聞きしたことがすべて御使いの話のとおりだっ
たので、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。 新約聖書 ルカの福音書 2:19~20
北海道や東北から、いつもの年よりも遅い雪が降ったとお知らせを聞きます。私の出身の秋田県では熊が市街地に度々出て来て、日々の生活に苦慮しています。世界の各地で、民族や国同士の戦争に終わりが見えません。またクリスマスの季節は、年末ということもあり何かと忙しくなります。しかし変わることのない神のみことばは、すべての神のみわざを心に納めて思いを巡らせ、神のみことばが実現していることを確認して、神をあがめ賛美を献げることこそ、クリスマスの恵みを味わう道だと教えています。
1、マリアは、御子を出産したとき、羊飼いたちの語る御子についての話を心に納め、思いを巡らせていた。
ヨセフとマリアは住民登録のため、ベツレヘムというダビデの町に上ったとき、男子の初子を産んだ。すると羊飼いたちがやって来て、御使いのことばと、天の軍勢の賛美の様子を語った。マリアは、羊飼いたちの話と共に、この十カ月間の事、特に御使いガブリエルの語ったことと自分の献身の応答(ルカ1:30~38)。エリサベツと過ごした三か月の交わり(ルカ1:39~56)。ヨセフの妻として迎えられる経緯(マタイ1:18~25)を思い巡らせていた。
ルカ2:8~14、さて、その地方で、羊飼いたちが野宿をしながら、羊の群れの夜番をしていた。すると、主の使いが彼らのところに来て、主の栄光が周りを照らしたので、彼らは非常に恐れた。御使いは彼らに言った。「恐れることはありません。見なさい。私は、この民全体に与えられる、大きな喜びを告げ知らせます。今日ダビデの町で、あなたがたのために救い主がお生まれになりました。この方こそ主キリストです。あなたがたは、布にくるまって飼葉桶に寝ているみどりごを見つけます。それが、あなたがたのためのしるしです。」すると突然、その御使いと一緒におびただしい数の天の軍勢が現れて、神を賛美した。「いと高き所で、栄光が神にあるように。地の上で、平和がみこころにかなう人々にあるように。」
2、羊飼いたちは、飼葉桶に寝ておられるみどりご救い主を礼拝し、神をあがめ、賛美しながら帰って行った。
当時の羊飼いたちは、草を求めて各地を巡る貧しい人々で、住民登録もなかったようである。しかし、天地万物の創造者である神は、人々の罪を赦し聖め、神との平和のいのちに生かし永遠の王国を打ち立てる救い主の誕生の時、ヨセフとマリアに続く礼拝者として、貧しく動物の臭いのする羊飼いたちを導かれた。彼らは、ベツレヘムの夜の丘の上で見た光景と、御使いのみことばと、おびただしい天の軍勢の賛美と、飼葉桶に寝ておられるみどりごを捜し当てたことを語って、主を礼拝し帰途についた。羊飼いの神をあがめ賛美した内容はどんなものであったろうか。聖書は特に語っていないが、救い主を最初に礼拝し、あがめることが出来るようにして下さって感謝。貧しく臭いのする者でも礼拝できるように、王宮ではなく家畜小屋の飼葉桶にまで貧しくなって下さり感謝。
ピリピ人の手紙 2:6~8、キリストは、神の御姿であられるのに、神としてのあり方を捨てられないとは考えず、ご自分を空しくして、しもべの姿をとり、人間と同じようになられました。人としての姿をもって現れ、自らを低くして、死にまで、それも十字架の死にまで従われました。それゆえ神は、この方を高く上げて、すべての名にまさる名を与えられました。それは、イエスの名によって、天にあるもの、地にあるもの、地の下にあるもののすべてが膝をかがめ、すべての舌が「イエス・キリストは主です」と告白して、父なる神に栄光を帰するためです。