牧師のショートメッセージ
「兄弟愛を実行しているテサロニケ教会」
田村誠喜 牧師 2025年1月
兄弟愛については、あなたがたに書き送る必要がありません。あなたがたこそ、互いに愛し合うことを神から教えられた人たちで、マケドニア全土
のすべての兄弟たちに対して、それを実行しているからです。兄弟たち、あなたがたに勧めます。ますます豊かにそれを行いなさい。
新約聖書 テサロニケ人への手紙 第一 4:9~10
新しい年が始まりました。日本海の海水温度が高いため大雪に悩まされ災害級だと報道がありました。皆様は如何お過ごしでしょうか。教会は11月の予算総会を受けて後任牧師の招聘に快諾を頂き、最後の準備にいそしんでいます。主キリストの教会は、自分のことだけでなく災害等の困難の中にある主の教会を覚えて祈り仕えることを、初代教会の時から教えられ、みことばによって導かれて来ました。終わりの時代に生かされる主の教会として、みことばから確認をしたいと思います。
1、あなたがたテサロニケ教会こそ、兄弟愛について神から教えられ、それを実行しています。
イエスは地上の肉親だけではなく、イエスを救い主と信じ集まる人々こそ、主の家族であり兄弟であると教えました(マタイ12:48~50)。イエスの十字架の血によって罪を赦され、イエスの復活によって新しいいのちに生かされた初代教会の弟子たちは、互いを兄弟と呼んで助け合い愛し合いました。開拓伝道でピリピ教会から兄弟愛を受け、パウロ伝道団の献身的な奉仕を受けたテサロニケ教会はそれを周囲に実行しました。その後パウロの第三伝道旅行の時も、晩年のローマ獄中のパウロをテサロニケの献身者アリスタルコを通して実行しました。
ピリピ4:15~16、ピリピの人たち。あなたがたも知っているとおり、福音を伝え始めたころ、私がマケドニアを出たときに、物をやり取りして私の働きに関わってくれた教会はあなたがただけで、ほかにはありませんでした。テサロニケにいたときでさえ、あなたがたは私の必要のために、一度ならず二度までも物を送ってくれました。
Ⅰテサロニケ1:6~8、あなたがたも、多くの苦難の中で、聖霊による喜びをもってみことばを受け入れ、私たちに、そして主に倣う者になりました。その結果、あなたがたは、マケドニアとアカイアにいるすべての信者の模範になったのです。主のことばがあなたがたのところから出て、マケドニアとアカイアに響き渡っただけでなく、神に対するあなたがたの信仰が、あらゆる場所に伝わっています。そのため、私たちは何も言う必要がありません。
使徒20:4、彼に同行していたのは・・テサロニケ人のアリスタルコとセクンド、デルベ人ガイオ、テモテ、…であった。
コロサイ4:10、私とともに囚人となっているアリスタルコと、バルナバのいとこであるマルコが、あなたがたによろしくと言っています。
2、兄弟愛を、ますます豊かに実行するために、自分の仕事に励み働きなさい。
第一の手紙の直後に書かれた第二の手紙を読むと、テサロニケ教会には怠惰な者がおり、そのような人々の為には、落ち着いて仕事をし、自分で働いて得たパンを食べるように命じました。そうしてこそ周囲の兄姉に対して兄弟愛を実行できるからです。
Ⅰテサロニケ4:11~12、また、私たちが命じたように、落ち着いた生活をし、自分の仕事に励み、自分の手で働くことを名誉としなさい。外の人々に対して品位を持って歩み、だれの世話にもならずに生活するためです。
Ⅱテサロニケ3:6~12、兄弟たち、私たちの主イエス・キリストの名によって命じます。怠惰な歩みをして、私たちから受け継いだ教えに従わない兄弟は、みな避けなさい。・・・あなたがたのところにいたとき、働きたくない者は食べるな、と私たちは命じました。ところが、あなたがたの中には、怠惰な歩みをしている人たち、何も仕事をせずにおせっかいばかり焼いている人たちがいると聞いています。そのような人たちに、主イエス・キリストによって命じ、勧めます。落ち着いて仕事をし、自分で得たパンを食べなさい。