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牧師のショートメッセージ

「イエスの足に香油を注いだマリアの奉仕」

田村誠喜 牧師    2024年4月


 一方マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ 取って、イエスの足に塗り、自分の髪の毛でその足をぬぐった。 家は香油の香りでいっぱいになった。 新約聖書 ヨハネの福音書 12:3 

 手賀沼の桜がようやく満開となり、多くの方々を喜ばせております。教会では、キリストが死者の中からよみがえられたことを記念して、3月31日(日)にイースター礼拝を献げました。4月を迎え、兄姉の子弟たちは、保育園や子ども園に入園したり、小学校に入学して新一年生になりました。教会では子どもたちの進級式を行い祝福を祈りました。高校生になったり、大学生になった子弟たちもおります。新しい職場に変わった兄姉もおります。主なる神が、兄姉と子弟たちの新しい歩みを祝福して下さいますようにお祈り致します。

1、マリアは、純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ取った。何にも代えられない大きな深い感謝の現れ。
 べタニアのマリアは、ユダヤ人が奴隷から解放されたことを記念する過越の祭りが近づいた時、純粋で非常に高価なナルドの香油を一リトラ、取りました。ナルドの香油は、インド北部が原産のナルド・スタキスという植物の根から抽出した貴重な香油で、一リトラは約328グラム、その代金は300デナリとなり、300日間の労賃にあたるものでした。マリアは、自分自身の罪が赦され、永遠のいのちをいただいた神の子どもとして、また兄弟のラザロが死んで墓に入れられ、四日もたっていたのによみがえらせていただいたことに、大きく深い感謝をし、喜びの中で献げた献げ物でした。
ルカ7:46~47、「あなたはわたしの頭にオリーブ油を塗ってくれなかったが、彼女は、わたしの足に香油を塗ってくれました。ですから、わたしはあなたに言います。この人は多くの罪を赦されています。彼女は多く愛したのです。赦されることの少ない者は、愛することも少ないのです。
ヨハネ11:25~26、・・・「わたしはよみがえりです。いのちです。わたしを信じる者は死んでも生きるのです。また、生きていてわたしを信じる者はみな、永遠に決して死ぬことがありません。あなたは、このことを信じますか。」

2、マリアは、イエスの足に香油を塗り、自分に髪の毛でイエスの足をぬぐった。
 マリアは、主の足に香油を塗り、女性にとって大切な自分の髪の毛で、主の足をぬぐった。マリアは日頃、主イエスのみことばを聞くことを優先していて、罪のない神の御子イエスが、過越の祭りの時に、人々の罪を贖う神の子羊として死ぬことを覚えて、葬りの備えをしたものでした。主イエスの死を予告することにもなり、一歩間違えると失礼にもなることですが、神のみこころとご計画を知る者の勇気溢れる奉仕でした。
ヨハネ12:7、「そのままさせておきなさい。マリアは、わたしの葬りの日のために、それ(香油)を取っておいたのです。」
ルカ10:39、彼女にはマリアという姉妹がいたが、主の足もとに座って、主のことばに聞き入っていた。

3、家は香油の香りでいっぱいになった。奉仕の祝福の拡大。
 マリアが、主イエスの十字架の贖いの死と、それに続く葬りを覚えて、純粋で非常に高価なナルドの香油を注いだ時、香油の香りはその家いっぱいに広まった。主への感謝と愛に満ちた主へのささげ物の奉仕は、その家にいた人々だけではなく、多くの群衆が、イエスとイエスがよみがえらせたラザロをも見ようとして集まるようになっていった。
ヨハネ12:9、すると、大勢のユダヤ人の群衆が、そこにイエスがおられると知って、やって来た。イエスに会うためだけではなく、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロを見るためでもあった。
マルコ14:9、まことに、あなたがたに言います。世界中どこでも、福音が宣べ伝えられるところでは、この人がしたことも、この人の記念として語られます。

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