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牧師のショートメッセージ

「三度も主を否むペテロを導く主イエス」

田村誠喜 牧師    2024年7月


 ペテロはイエスに言った。「主よ、なぜ今ついて行けないのですか。 あなたのためなら、いのちも捨てます。」 イエスは答えられた。 わたしのためにいのちも捨てるのですか。まことに、まことに、 あなたに言います。鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らな いと言います。」 新約聖書 ヨハネの福音書 13:37~38

 熱中症の警戒アラートが発生される毎日です。如何お過ごしでしょうか。昨日、四街道市の「めぐみの丘チャペル」で地区教職者会が開かれ参加しました。この会堂脇には緑豊かな木々があり、私が育った秋田の森のようで、憩いの時を過ごしました。私は午後「牧会者と説教について」の短い発題があったのですが、午前の礼拝で、Ⅱペテロ1:12~13の御言葉が開かれ、自分の発題の最後の御言葉と同じであることに、教職者会全体を導いておられる主なる神を深く覚えさせられ賛美しました。午後の発題後に「草の上にピタッと伏して身動きせず、羊飼いの発する犬笛とその身動きをじっと見ている牧羊犬の様子は、真の羊飼いであるキリストを見て御言葉を待つ私たちだと思い起こさせて下さり感謝です」との応答に励まされました。

1、主イエスは、教会の建て上げに用いられるペテロに、自身の弱さを教え、徹底して神に頼る者へと導いた。
 主イエスは、人のうちにあるものを知っておられ、この後、どんな行動に出るかまで知っておられた。主は、単にペテロの行動を止めるのではなく、ペテロ自身が自分の高慢とその弱さを知る機会として勝利の道を示された。
ルカ22:31~34、シモン、シモン。見なさい。サタンがあなたがたを麦のようにふるいにかけることを願って、聞き届けられました。しかし、わたしはあなたのために、あなたの信仰がなくならないように祈りました。ですから、あなたは立ち直ったら、兄弟たちを力づけてやりなさい。」シモンはイエスに言った。「主よ、あなたとご一緒なら、牢であろうと、死であろうと、覚悟はできております。」しかし、イエスは言われた。「ペテロ、あなたに言っておきます。今日、鶏が鳴くまでに、あなたは三度わたしを知らないと言います。」

2、人を恐れ主を否む弱さのあるペテロを、徹底的に知らされ打ち砕かれて、主への奉仕に導かれる。
 主イエスは、先にペテロに語った御言葉を思い起こさせる御霊の御業によって、悔い改めに導いて下さった。
ルカ22:60~62、しかしペテロは、「あなたの言っていることは分からない」と言った。するとすぐ、彼がまだ話しているうちに、鶏が鳴いた。主は振り向いてペテロを見つめられた。ペテロは、「今日、鶏が鳴く前に、あなたは三度わたしを知らないと言います」と言われた主のことばを思い出した。そして、外に出て行って、激しく泣いた。

3、ペテロによる、主の十字架と復活の福音を聞く人々の信仰が、ただ主なる神に支えられるようになるため。
 主は、ペテロが十字架と復活と昇天の福音を語って人々が救われ、尚も信仰者が神に支えられるように備えた。
Ⅱコリント12:9、しかし主は、「わたしの恵みはあなたに十分である。わたしの力は弱さのうちに完全に現れるからである」と言われました。ですから私は、キリストの力が私をおおうために、むしろ大いに喜んで自分の弱さを誇りましょう。
Ⅰコリント2:3~5、あなたがたのところに行ったときの私は、弱く、恐れおののいていました。そして、私のことばと私の宣教は、説得力のある知恵のことばによるものではなく、御霊と御力の現れによるものでした。それは、あなたがたの信仰が、人間の知恵によらず、神の力によるものとなるためだったのです。
Ⅰコリント1:21、神の知恵により、この世は自分の知恵によって神を知ることがありませんでした。それゆえ神は、宣教のことばの愚かしさを通して、信じる者を救うことにされたのです。

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