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牧師メッセージ、教会員の証

「神様の愛の中で」



「自分の敵を愛し、迫害する者のために祈りなさい・・・
天の父(神)は、悪い人にも良い人にも太陽を上らせ、正しい人にも正しくない人にも雨を降らせてくださるからです。」
新約聖書・マタイの福音書5:44~45

 主の年2015年も、ちょうど折り返し地点を迎えました。 皆さまは、如何お過ごしでしょうか。一時、真夏のような日々もありましたが、天からの恵みの雨をいただき、 緑が深まり、紫陽花や菖蒲の藍色にホッとさせられるこの頃です。 また戦後70年を迎え、厳しい国際情勢の中で、武力や軍事同盟によって、国を守り、国際貢献を果たそうとする 危うい考えの国の指導者たちのためにも祈るこの頃です。 「主なる神よ。何が真に国を守り、諸外国に真の平和をもたらすことが出来るのか、指導者たちが、 神の愛と戦争の歴史から明確に学ぶことが出来るようにお導き下さい。 『剣を取る者はみな剣で滅びます』との神のことばと歴史の真実に目を開いて下さいますようにお願いします。 主の御名によって祈ります。」

キリスト教が愛の教えであることを知っている人は多いのではないでしょうか。 キリスト教会は2000年間、愛の極みである十字架を旗印にそのことを示して来ました。 教会の愛の原点には、三つのことがあります。

一つは、冒頭の聖書の中にあるイエス・キリストの教えられたみことばで、 分け隔てのない「父なる神の愛」です。 私たち一人ひとりが父なる神の分け隔てのない大きな愛に包まれ支えられ 生かされていることに目が開かれる時、 感謝と愛が生まれて来るのです。

二つ目は、「イエス・キリストの十字架と復活による愛」です。 不信仰で、汚れ、不品行、盗み、偽証、姦淫、よこしま、妬み、高慢等のために、 神からの祝福を受けられなくなっている私たちのすべての罪を、 洗い流し赦しきよめるため、 罪のない神の御子イエス・キリストが十字架について死んでくださり、 三日目に復活して私たちを生かして下さる愛です。 私の罪を赦しきよめて、神との平和を与えるためにいのちを捧げて下さったキリストの愛が、 私たちを感謝と愛に生かして下さるのです。

三つ目は、父なる神の愛と子なるキリストの愛を、私たち一人ひとりに注いで理解を与え実現して下さる 「神の御霊の愛」です。 自分自身の内側が赦しきよめられ、神の愛に包まれてこそ、人々の平和と愛に用いていただくことが出来ます。 この点において解決がなく深い傷を負ったままで指導者を務めることは避けなければなりません。

「父がわたし(イエス・キリスト)を愛されたように、わたしもあなたがたを愛しました。わたしの愛の中にとどまりなさい。 わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合うこと、これがわたしの戒めです。」
ヨハネの福音書15:9~12

我孫子福音キリスト教会 牧師  田村誠喜    2015年7月

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