牧師のショートメッセージ
思い巡らすクリスマス
田村誠喜 牧師 2014年12月
「しかしマリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」 ルカの福音書2章19節
「彼がこのことを思い巡らしていたとき、主の使いが夢に現れて言った・・」((マタイ1:20) ヨセフは妻と決まっている処女マリヤが身重になったとわかった。 彼はマリヤをさらし者にせず、内密に去らせようと思い巡らしていた。 その時、御使いはヨセフに、マリヤによって神の御子である救い主の誕生を語り、 マリヤといっしょに御子をお迎えできるように導いて下さった。 主は今日もさまざまな出来事の中で、戸惑い思い巡らす私たちに、 そのただ中に主をお迎えするようにと語り続けておられる。
「マリヤは、これらのことをすべて心に納めて、思いを巡らしていた。」(ルカ2:19) マリヤに御子が誕生した時、喜びに溢れた羊飼いたちが家畜小屋を訪れて、 夜空を照らす主の栄光と、救い主キリストの誕生を告げる御使いの言葉と、 天の軍勢の賛美の様子を証した。これを聞いたマリヤは、 御使いガブリエルの受胎告知や、聖霊に満たされたエリサベツの祝福の言葉、 夫ヨセフへの御使いの導きなど、みな心に留めて神の恵みの一つ一つに 思いを巡らせていた。実現して行く救いの御業に畏れ驚きつつ、 大きな平安と確信が、泉のように湧き出る喜びとなってマリヤを包んでいる。
クリスマスの季節は、年末とも重なり、忙しさに流されやすい。 だからこそ、これまで主が自分に何を語り掛け、 どんな御業をして下さったかに思い巡らせて、いっそう御言葉に聞き、 確信と喜びのうちに主に仕えてまいりましょう。