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牧師のショートメッセージ

教会における祈祷会の原点


田村誠喜 牧師    2015年3月

「この人たちは、婦人たちやイエスの母マリヤ、およびイエスの兄弟たちとともに、 みな心を合わせ、祈りに専念していた。」 使徒の働き1:14

「これを聞いた人々はみな、心を一つにして、神に向い、声を上げて言った。 ・・・彼らがこう祈ると、その集まっていた場所が震い動き、一同は聖霊に 満たされ、神のことばを大胆に語り出した。」 使徒の働き4:24~31

 キリスト教会の祈祷会の原点はどこにあるのだろうか。 復活の主キリストは弟子たちに、「エルサレムを離れないで、わたしから聞いた父の約束を 待ちなさい・・・聖霊が臨まれるとき、あなたがたは力を受け…地の果てにまで、 わたしの証人となります。」と語り、天に上って行かれた。 弟子たちは、エルサレムで主の御前に静まって、主の語って下さった父なる神からの 約束のみことばを確信しながら、使徒1章14節のみことばのように、一緒に集まり、 心を合わせて祈りに専念していた。10日間の祈りの後に、使徒2章にあるように、約束の 御霊が弟子たち一人ひとりに注がれキリストの教会は始まったのである。

 主が命じられた祈祷会に出席していた弟子たちに、約束の御霊が注がれて教会が 始まったことを忘れてはなりません。約束のみことばを確信し、待ち望む祈祷会は 教会の原点となったのです。私たちはこのことを知って祈祷会に出席しているだろうか。

 その後、教会はエルサレムでの伝道、特に主の十字架と復活の御業を語ることを サンヘドリン(当時の議会)から禁じられ脅されました(使徒4章)。 一旦は捕えられ、釈放されたペテロとヨハネは、教会の兄弟姉妹にこの様子を報告しました。 これを聞いた兄弟姉妹は心を一つにして、主なる神がどのように素晴らしい神であるかを賛美し、 「主よ。いま彼らの脅かしをご覧になり、あなたのしもべたちにみことばを大胆に語らせて下さい・・・」と祈りました。すると、その集まっていた場所が震い動き、一同は聖霊に満たされ、 神のことばを大胆に語り出しました。その結果、多くの兄弟姉妹によって、みことばは広まり、 伝道は拡大していったのです。

 教会の祈祷会は、教会の始まりの原点でもあり、祈祷会は教会の伝道の原動力でもあるのです。試練の中にある兄姉のため、新しい方々の導きと救いのために、 聖書の教える祈祷会の祝福の原点を覚えて、私たちは祈りの奉仕に参加しましょう。

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