牧師のショートメッセージ
主の日の礼拝
田村誠喜 牧師 2015年7月
イエスは言われた。「引き下がれ、サタン。『あなたの神である主を拝み(礼拝し)、 主にだけ仕えよ。』と書いてある。」 マタイの福音書 4:10
先日、2015年の折り返し地点で、「礼拝について」御言葉から学ぶ教会修養会の 時が与えられ感謝します。なぜなら、教会を教会としているのが礼拝だからです。
教会が混迷する宗教改革の時代、ルターやメランヒトンたちは信仰の戦いの中で、 主の教会とは何かを問い続けました。そしてアウグスブルグ信仰告白を現わし、 真の教会は、誤りのない神のことばで信仰者の共同体であり、 ある聖書の福音の説き明し(説教)と聖礼典(聖餐式と洗礼式)が 正しく執行されていることである、と告白しました。
確かに復活の主は、限られた40日間、弟子たちと一緒に礼拝の時を持ち、御言葉を語り、 何よりも聖書を悟らせるために弟子たちの心を開いて、聖書全体の中でご自分について書いてある 事がらを、繰り返し説き明かされました。 マタイの福音書28:17~20、ルカの福音書24:25~27、30、44~49、使徒1:3 今日、我孫子福音キリスト教会の礼拝において、聖書の御言葉の説き明しと、 聖餐式と洗礼式が成されていることの重要性を改めて教えられます。
主は、私たちに「さあ、行け」と命じ、「さあ、来い」と招き、主への祈りと賛美に加えて下さいます。 そして私たちの心を開いて御声を聞かせて下さり、主との交わりによって、私たちを新しく生かし、 一週間の旅路に遣わして下さいます。
教会には、様々な集会や活動や準備があります。それでも私たちは、すべてのことを主に委ね、 私たちの思いを脇において、まず神の栄光を賛美し、主の御声に耳を傾け、砕かれた魂と救い主 を大いに喜び誇る信仰を持って、御前にひれ伏し応答したいと思います。 主イエス・キリストは、公の伝道を始めようとした時に、すぐには伝道を始めず、むしろあえて 御霊に導かれて荒野で悪魔の誘惑を受け、戦われました。 そして、その戦いの結論は、冒頭の御言葉のように 「あなたの神である主を拝み(礼拝し)、主にだけ仕えよ。」ということでした。
私たちは、2015年の後半を、御国に至るまで、いや御国に至っても更に続く「礼拝」を 生活の中心に据え、自らを聖別し(主のために時間も自分自身をも日常から切り分け捧げ) ていきましょう。それは大きな宝であり力です。