牧師のショートメッセージ
実りの秋を迎えて
田村誠喜 牧師 2015年10月
「・・・すなわち、(神は)恵みをもって、天から雨を降らせ、実りの季節を与え、 食物と喜びとで、あなたがたの心を満たしてくださったのです。」 使徒の働き14:17
抜けるような青空と店頭に並ぶ秋の果物や野菜を見て、主を賛美し喜んでいます。
<神が私たちに下さる実りとは?>
野菜や果物に実りの季節を与えて、ご自身の恵みと真実を現わして下さる神は、私たち一人ひとりの人生に
どんな実りをもたらして下さるお方でしょうか。仕事を通しての成果や、それに伴う地位や名誉や称賛や多くの財産。
健康が祝福され、幸いな家庭、伴侶や子供さんやお孫さんに囲まれる。これらも神の恵みの実と言えるでしょう。
聖書は、神が私たちに与えて下さる実りについて何を語っているのだろうか。私たち、主を救い主と信じる者に
御霊の実、義の実を与えて下さると語っています ガラテヤ5:22・Ⅱコリント9:10・ピリピ1:11
これらは信仰者の内側に結ばれてゆく実で、神との深くて豊かな関係、そして御子のかたちとして再創造された 自分との関係、周りの一人ひとりを愛する関係の素晴らしい実です。 同時に聖書は、主への信仰に導かれ主の者とされた私たち、福音の証と宣教に歩む信仰者を、 永遠のいのちに入れられる実、宣教の実、働きの実として与えて下さると語っています。 ヨハネ4:36・Ⅰコリント9:1・コロサイ1:6 等
<神の下さる豊かな実りを受け取る秘訣は?>
主イエスは、十字架につかれる前夜、弟子たちに語って下さいました。ヨハネ15章前半参照。
「枝がぶどうの木についていなければ、枝だけでは実を結ぶことができません。・・・わたしはぶどうの木で、
あなたがたは枝です。人がわたしにとどまり、わたしもその人の中にとどまっているなら、そういう人は
多くの実を結びます。・・・わたしのことばがあなたがたにとどまるなら・・・それがかなえられます。」
聖書は、豊かな実りを受け取る秘訣について、何よりもしっかりと主に結ばれることを挙げます。主との交わりを
確かで深いものとされるために、その人自身の内側が耕され、悲しみと悔い改めの中、しっかりと御言葉が
根付き、刈り込みされることの大切さを語ります。 マタイ13:23・ヨハネ15:2・へブル12:11・イザヤ32:12 等
この確かで深い主との交わりによって、主への感謝と信頼にあふれて歩む時、たとえ試練の日照りがやって来ても、 水のほとりに植えられた木のように青々とし、時が来ると豊かな実りを受けるのです。 詩篇1篇・ヤコブ3:18
また主との豊かな交わりは、御霊がご自身の御言葉と共に働き、忍耐と希望にあふれた歩みに導き、 主からの実りを受け取らせて下さいます。 Ⅱコリント3:18・ヤコブ5:7