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牧師のショートメッセージ

主を知ることを切に追い求める


田村誠喜 牧師    2016年1月

私たちは知ろう。主を知ることを切に追い求めよう。 主は暁の光のように、確かに現れ、大雨のように私たちのところに来、 後の雨のように地を潤される。 ホセア書6:3

  新しい年を如何お迎えでしょうか。 当教会では新年、「主を知ることを切に追い求めよう」 と言う旧約聖書からの御言葉を頂き、これに歩み始めました。 ホセアは、北イスラエル王国が経済的にもっとも豊かな ヤロブアム二世の時代(BC786~746)に、 神の御言葉を語った預言者です。

1.「主を知る」とは、どんな意味か。

 聖書に出て来る「知る」と言う言葉は、単に知識にとどまらず、実際に「味わう」「経験する」との意味です。 人が、御霊の働きによって、父なる神の愛と、罪の贖いのために遣わされた子なるイエス・キリストの恵みを味わい、 永遠のいのちの交わりに入れられることこそ、「主を知る」ことの意味なのです。(参照、新約ヨハネの福音書17:3)

2.悔い改め、主に立ち返って、主を知ることを切に追い求めよ。

 経済的に豊かな北イスラエル王国は、礼拝をし、奉げ物をし、様々な集会をしました。 同時に、もっと豊かになろうとして近隣諸国の様々な偶像を持ち込みました。 その結果、祭司も指導者も民も、主の御言葉を捨て、生ける神から離れ、不正や賄賂が横行し、 貧富の差が大きくなり、愛と憐みのない冷たい社会になりました。  (参照、Ⅱ列王記15章以降、ホセア書と同時代のアモス書) 主はホセアを通して、すべての原因は「主を知ることがなく、主を知らないからだ。」(ホセア4:1、4:6、5:4、) と語り続けました。私たち日本人は、今でも世界で最も豊かな民として生かされております。 いざ、という時に頼るのは、お金ですか? 親しい友人たちですか? 健康ですか? 趣味ですか?  あなたを赦し聖め生かしていて下さる主なる神を知っていく生活スタイルについて、御言葉に対する姿勢について、 どうなっているか点検を求められているのです。

3.さばきの日は必ずやって来るから、主を知ることを切に求めよ。

 神は、真の神である霊の主人がありながら、次々に偶像の神を取り込み拝む民を、 なお赦し、聖めようとしていることを教えるために、ホセアを姦淫の女ゴメルとの結婚生活に導きました。 ホセアは、主なる神の赦しと贖いの救いを語ると同時に、神による「刈り入れが定まっている。」(6:11)からこそ、 主を知る必要があることを語りました。

4.主が、私たちを恵みによって生き返らせて下さるから、主を知ることを求めよ。

 「さあ主に立ち返ろう。主は私たちを引き裂いたが、またいやし、私たちを打ったが、また包んで下さるからだ。 主は二日の後に、私たちを生き返らせ、三日目に私たちを立ち上がらせる。私たちは御前に生きるのだ。」(6:1~3)  私たちは、自分に望みを置くのではなく、自分を愛し、生き返らせ、生かして下さる主に期待し、求め続けましょう。

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