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牧師のショートメッセージ

押し流されないために


田村誠喜 牧師    2017年2月

「ですから、私たちは聞いたことを、ますますしっかり心に留めて、 押し流されないようにしなければなりません。」 へブル2:1

へブル書の時代、現代日本と同様にキリスト者は少数でした。 しかもローマ帝国による迫害や不利益もあって、せっかく信仰に導かれ教会に加えられながら、 様々な試練の中で主への信頼を失い、以前の宗教や生活に戻ろうとする者が出たのです。 そこで、へブル書の記者は、キリスト以外のものに流されないように命じて語りました。

1、聞いた福音の御言葉を、益々しっかりと心に留めるようにしなさい。  「心に留める」と言う言葉は、心に密着する、理解が深められ心に刻み込まれることを意味します。 御言葉を聞く前に、その御言葉が根付くように、まず主に助けを求めて祈らなければなりません。 それは、語られる福音の御言葉が、心に留まるように、心に根付くようにして下さる 御霊なる主の働きがあるからです。
「神を敬うルデヤと言う女が聞いていたが、主は彼女の心を開いて、パウロの語る事に心を留めるようにされた。」  使徒16:14
御言葉が根付き押し流されない信仰生活のために、聖霊なる神の助けを求めることが重要なのです。

2、イエスのことを良く見て、考え、確認しなさい。  「そういうわけですから・・信仰の使徒であり、大祭司であるイエスのことを考えなさい。」 へブル3:1 ここに出て来る「考える」と言う言葉は、単に頭や心の中で考える、という意味ではありません。 十分に観察をする、と言う言葉です。
「鳥のことを考えて見なさい。 蒔きもせず、刈り入れもせず、納屋も倉もありません。けれども、神が彼らのことを養ってくださいます。」 ルカ12:24・27  使徒7:31
「もしあなたがたがよく考えもしないで信じたのでないなら、 私の宣べ伝えたこの福音のことばをしっかり保っていれば、この福音によって救われるのです。」Ⅰコリント15:2
私たちは御霊により語られた御言葉に集中して、どれくらい主イエスを観察しているでしょうか。
「信仰の創始者であり、完成者であるイエスから目を離さないでいなさい。」へブル12:3 押し流されない信仰生活のため、主イエスの観察が欠かせないのです。

3、「きょう」と言われている間に、兄姉間で、日々互いに励まし合いなさい。
 「兄弟たち・・「きょう」と言われている間に、日々互いに励まし合って、だれも罪に惑わされて かたくなにならないようにしなさい。」へブル3:13
2017年度、当教会では兄弟姉妹が、お互いを良く理解して祈りの交わりが深められ励まし合えるようにと 小グループ活動がスタートしました。聖書は度々、困難の中でも兄姉が互いに励まし合うことで助け合い、 信仰者として成長するように語っています。 「ある人々のように、一緒に集まることをやめたりしないで、かえって励まし合い、 かの日が近づいているのを見て、益々そうしようではありませんか。」へブル10:25
この励まし合いをいつするのでしょうか。明日ではなく「きょう」今なのです。Ⅱコリント6:2

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