牧師のショートメッセージ
女性たちを復活の証人として整える
田村誠喜 牧師 2017年5月
主が復活の証人として最初に遣わされたのは、ガリラヤ伝道に仕え、 主が十字架につけられた時もそばを離れず、三日目の早朝には悲しみの中、 主の御体が納められた墓を訪れた女性たちでした。最初の復活の証人は どのように整えられたのでしょうか。
1、恐れてはいけません。マタイ28:5
悲しみの中、墓を訪れた女性たちが復活の証人とされるために、主が命じたことは「恐れるな」と言うことでした。「恐れるな」とは何を意味するのでしょうか。
(1) 自分の考えで事を決めるのではなく、主が何をなさろうとしているのか
主の御言葉に聞き、主の御言葉に従うことを意味していたのです。婚約者のマリヤが妊娠したことで思い悩んでいたヨセフに主は命じました。「恐れないで妻のマリヤを迎えなさい・・・」マタイ1:20~23
(2) 人を恐れないで、たましいもからだも共にゲヘナの火で滅ぼすことのできる神を恐れなさい
、と言う意味です。神は信仰者に与えて下さった聖霊なる神によって語るべきことを話させて下さるから、恐れる必要がないのです。マタイ10:19~20、28
(3) 信仰の創始者であり、完成者である主イエスから目を離さないでいなさい(へブル12:2)
、と言う意味です。大嵐の中、主だけを見て、招く主のもとへと、波の上を歩き始めたペテロは、途中で主から目をそらし、波風を見て恐ろしくなり沈みかけ、もう一度主に助けていただきました。マタイ14:30、
主の復活の証人への備えは、主がどんなお方であるかを教えられ、恐れから解放されることが大切な一歩なのです。
2、主が語った十字架の贖いの死と、復活の勝利の御言葉を思い起こさせる。
御使いは言った。「あなたがたが十字架につけられたイエスを捜しているのを知っています。ここにはおられません。前から言っておられたようによみがえられたのです。」マタイ28:5~6、この時、女性たちはイエスのみことばを思い出したのです(ルカ24:8)。女性たちは恐ろしくはあったが大喜びで急いで墓を離れ、弟子たちに知らせに走って行きました(マタイ28:8)。もちろん主イエスの語った御言葉を思い起こさせて悟らせて下さるのは聖霊なる神の御業です。主の復活の証人とされるのは、御霊なる神の御業です(使徒1:8)。
3、復活の主が、女性たちにその栄光の姿を現わして下さった。マタイ28:9
主の復活を弟子たちに知らせるために走り出した女性たちに、罪と死に勝利してよみがえって生きておられる復活の主が、直接に会って御声を掛け、交わりと礼拝の時を持って下さり、御使いと同様の御言葉をもって主の復活の証をするようにと励まして下さったのです。マタイ28:9~10、「神はこのイエスをよみがえらせました。私たちはみな、そのことの証人です。」使徒2:32