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牧師のショートメッセージ

恐れないで、ただ信じていなさい


田村誠喜 牧師    2017年11月

しかし私たちは、恐れ退いて滅びる者ではなく、信じていのちを保つ者です。                          へブル人への手紙 10章39節

 神の助けが遅いと感じたら、あなたは何を考え、どうしているだろうか。  1.主の到着が遅れた時、会堂司の家の者たちは何と言ったか。マルコ5:21~35  主が帰って来た時、群衆が押し寄せる中、会堂司ヤイロが主の御前にひれ伏し懇願した。「私の小さい娘が死にかけています。娘が救われて生きられるように、どうか娘の上に手を置いてください。」そこで主はヤイロと一緒に行かれた。途中、群衆は押し迫り、十二年間、長血を患っている女の人の癒しと、この女の人の真実を残らず話す信仰告白の時を持ったので、遅くなってしまった。その時、会堂司の家から使いが来て「お嬢さんは亡くなりました。これ以上、先生を煩わすことがあるでしょうか。」と言った。

2.主イエスは、この時、何を語り、どんな御業をされたか。マルコ5:36~43  主は、会堂司に「恐れないで、ただ信じていなさい。」と言われ、家に着くと「どうして取り乱したり、泣いたりしているのですか。その子は死んだのではありません。眠っているのです。」と語り、両親と弟子三人だけを連れて部屋に入り「少女よ、あなたに言う。起きなさい。」と言って生き返らせた。人々は元気な娘さんを見て驚いた。  主は「ラザロが病気です。」と助けを求められた時、「この病気は死で終わるものではなく、神の栄光のためのものです。」と語り、そこに二日間留まった。主がベタニヤに来た時、ラザロは墓に納められて四日も経っていた。主はマルタに「信じるなら神の栄光を見る」と語り「ラザロよ、出て来なさい」と叫んで、ラザロを生き返らせたのです。会堂司の娘さんの時も、遅れたことでご自分が復活の主であると証されたのです。

3.主の救いが遅いと思われる中での信仰者たちの行動。  アブラハムは主から「わたしの示す地に行け。そうすればあなたを大いなる国民とする。」と祝福され、約束の地に来た。様々な試練と失敗の中、神の励ましにより100歳の時、約束の子イサクが与えられた。アブラハムは、死者を生かし、無いものを有るものとして召される神を信じた。彼は望み得ない時に望みを抱いて信じ「あなたの子孫はこのようになる」と主が約束された通り、多くの国民の父となった。ローマ4:17~21  アロンは、指導者モーセがシナイ山に上り40日経った頃、民から「我々に先立って行く神々を造ってほしい」と言われた時、民から装飾の金を集めた。アロンは、これで金の子牛を造り「これがあなたがたをエジプトから連れ上った、あなたがたの神々だ」と言った。民はこれに捧げ物をし、食べたり飲んだりして戯れた。アロンは民が不信仰であることを知っていたが、民を恐れ、その罪や、それまでの神の御業を語らず、金の子牛を造ったのです(出エジプト32章)。原因は、神への不信仰と民への恐れでした。 「あなたがたが・・・約束のものを手に入れるために必要なのは忍耐です。」 へブル10:36

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