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牧師のショートメッセージ

      内部からの強い抗議へのネヘミヤの対処


田村誠喜 牧師    2019年3月

 教会の内部から問題が起こったら、私たちは何に心がけ解決を目指すか。使徒6:4。
「私は彼らの抗議・・を聞いて、激しく腹を立てた。私は十分考えたうえで、有力者たち・・を非難して言った。・・そして大集会を開いて彼らを責めた。」ネヘミヤ5:6~7

1、責任者であるネヘミヤは、抗議の内容を聞いて、激しく腹を立てた。5:6

 エルサレムの城壁再建工事をする民とその妻たちから、強い抗議があった。「食べて生きていく穀物を手に入れるため、税金を支払うため、畑や家を抵当に入れなければならない。すでに畑や家が抵当に入っている者は、息子や娘を奴隷に売らなければならない。私たちの子どもの体は、同胞のユダヤ人の子どもの体と同じで、食べ物を必要としている。」責任者のネヘミヤは、こんなことが放置されていたことと、そのことに自分が気付かずにいたことに激しく腹を立てた。主イエスも使徒たちも、罪を曖昧にせず、怒って責めた。マタイ16:23、マルコ3:5、ヨハネ2:15、使徒13:9、

2、腹を立てたネヘミヤは、抗議の内容について、十分に祈り考えた。5:7

 ネヘミヤは、神の民の間に大きな格差(経済的・霊的)が生じたことと、生きるために神の民同士の助け合いがなされていない現状を見て痛みを覚えている。さらにネヘミヤは、神が神の民の間に格差が生じた時、どのようにみことばで教え、指導をしているかを祈り考えている。そのうえで、みことばに立って恐れることなく確信をもって、有力者たちをどのように悔い改めに導くか祈り考えている。 レビ25:35~37、もしあなたの同胞が落ちぶれて、あなたのもとで暮らしが立たなくなったなら、彼を・・扶養し、あなたのもとで生活できるようにしなさい。彼から利息も利益も得てはならない。あなたの神を恐れよ。・・利益を得てはならない。 ローマ15:1、私たち力のある者たちは、力のない人たちの弱さを担うべきであり、自分を喜ばせるべきではありません。

3、有力者たちを非難し、大集会で責め、神を恐れる生活に導いた。7~12節

 ネヘミヤの傍には、聖書学者エズラや、神を恐れるハナニたちがいた。ネヘミヤは、レビ記や申命記のみことばに立って、同胞から利子を取っている有力者たちを非難し、大集会を開いて彼らの罪を責めた。またネヘミヤが、売られた同胞を買い戻しているのに、有力者たちは同胞を売るようなことをして、ネヘミヤの証を台無しにしていると責めた。そして有力者たちが主を恐れて悔い改めるように諭した。「あなたがたは主の教えに背いている。私たちは神を恐れつつ歩むべきではないか。あなたがたは悔い改めて、利息分を貧しい同胞に返してやりなさい。」と命じた。有力者たちは悔い改めた。

4、ネヘミヤは、悔い改めと約束の実行のため、誓約と賛美の時を持った。12~13節

 ネヘミヤは、主の祭司たちと全会衆の前で有力者たちが、悔い改めた内容を実行するように誓約の時を持った。この誓約の中で、従わない者への神のさばきを明確にした。この時に全会衆は「アーメン」と言って主をほめたたえた。

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