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牧師のショートメッセージ

神を恐れた看守と、人を恐れた長官たち

田村誠喜 牧師    2020年5月


人を恐れると罠にかかる。しかし、主に信頼する者は高い所にかくまわれる。箴言29:25

  1、看守は、震えながらパウロとシラスの前にひれ伏した。使徒16:26~34
 突然の大きな地震で目を覚ました看守は、牢の扉が開いているのを見て、囚人たちが逃げてしまったものと思い、剣を抜いて自殺しようとした。しかし、投獄されていたパウロは大声で「自害してはいけない。私たちはみなここにいる」と叫んだ。その時、看守はパウロとシラスの前にひれ伏し、二人を外に連れ出して、「先生方。救われるためには、何をしなければなりませんか」と言った。二人は「主イエスを信じなさい。そうすれば、あなたもあなたの家族も救われます」と言った。そして看守と看守の家にいる者全員は、主のことばを聞いて、全員がすぐにバプテスマを受け、神を信じたことを心から喜んだ。 ヨハネ3:16、神は、実に、そのひとり子をお与えになったほどに世を愛された。それは御子を信じる者が、一人として滅びることなく、永遠のいのちを持つためである。

2、長官たちは、翌日、事実を知り恐れるが、ひれ伏さない。使徒16:35~39
 私たちの町をかき乱し、私たちが受け入れることも行うことも許されていない風習を宣伝しておりますと訴えられたパウロとシラスを、長官たちは、町の人々も二人に反対しているのを見て、むち打ちと投獄を命じた。翌日、長官たちは「パウロとシラスを釈放せよ」と命令した。しかしパウロは言った。「長官たちは、ローマ市民である私たちを、有罪判決を受けていないのに公衆の前でむち打ち、牢に入れました。それなのに、今ひそかに私たちを去らせるのですか。それはいけない。彼ら自身が来て、私たちを外に出すべきです。」 長官たちは、パウロとシラスがローマ市民であると聞いて恐れ、自分たちで出向いて来て、二人をなだめた。そして牢から外に出し、町から立ち去るように頼んだ。長官たちは、ローマ市民であるパウロとシラスを何の有罪判決もないまま、公衆の前でむち打ち投獄したことで、自分の立場や命や名誉を失うことを恐れたが、パウロとシラスの前にひれ伏すことはなく、二人をなだめている。参照ルカ15:28、 長官たちは、看守のようにパウロたちの前にひれ伏して永遠の救いの御言葉を聞く機会を、この時は失った。

3、私たちが罪ある者となって災いに遭った時、どうするか。Ⅰ列王記8章22~40節
 ソロモン王は、主の宮を献堂した時、主に祈った。「あなたは、心を尽くして御前に歩むあなたのしもべたちに対して、契約と恵みを守られる方です。・・彼らがあなたの前に罪ある者となって、天が閉ざされ雨が降らなくなったとき、彼らが・・御名をほめたたえ、あなたが苦しませたことによって彼らがその罪から立ち返るなら、あなたご自身が天でこれを聞き、・・罪を赦してください。・・疫病・・が発生したときでも、敵がこの地の町々を攻め囲んだときでも・・両手を伸べ広げて祈るなら・・天で聞いて、赦し・・いつもあなたを恐れるようにしてください。」  あなたは、疫病の感染拡大の中、何を恐れ、どんな祈りと悔い改めを献げていますか。

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