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牧師のショートメッセージ

ローマに出発直前の囚人パウロの宣教

田村誠喜 牧師    2020年11月


 クリスマスを迎える準備のこの季節、新型コロナウイルス感染拡大の中、制約された生活をお過ごしでしょうか。ローマ総督は、囚人パウロをローマに送るため、書くべき内容を求めてアグリッパ王たちの前にパウロを引き出した。その時の囚人パウロの宣教はどんなものだろうか。参照使徒26章。

1、宣教の内容
(1)復活の主が現れる以前の自分がどんなものであったかを悔い改めて明確に語った。
使徒26:9~11、実は私自身も、ナザレ人イエスの名に対して、徹底して反対すべきであると考えていました。・・私は、多くの聖徒たちを牢に閉じ込め、彼らが殺されるときには賛成の票を投じました。そして、すべての会堂で、何度も彼らに罰を科し、御名を汚すことばを無理やり言わせ、彼らに対する激しい怒りに燃えて、ついには国外の町々にまで彼らを迫害して行きました。
(2)復活の主が自分に現れたのは、自分を復活の証人に任命し、派遣するためだった。
(3)復活の主イエスによって実現される救いが、どんなものかを明確に語った。
使徒26:18、それは彼らの目を開いて、闇から光に、サタンの支配から神に立ち返らせ、こうしてわたしを信じる信仰によって、彼らが罪の赦しを得て、聖なるものとされた人々とともに相続にあずかるためである。
(4)預言者たちやモーセが後に起こるはずだと語ったこと、すなわちキリストが苦しみを受け、また死者の中から最初に復活し、この民にも異邦人にも光を宣べ伝えると語った。

2、宣教の姿勢
(1)私は天からの幻(啓示)に背かず、宣べ伝えて来た。背かず:否定が二重に。直訳:従わないということを続けない。二重否定により、強く熱く従い続けていることを強調。
使徒24:16、・・私はいつも、神の前にも人の前にも責められることのない良心を保つように、最善を尽くしています。
(2)私は今日に至るまで神の助けを受けながら、堅く立って、小さい者にも大きい者にも証しをしています。 堅く立って:主と主のみことばに、強く深く根差していること。
Ⅰコリント15:1、あなたがたはその福音を受け入れ、その福音によって立っているのです。 Ⅱコリント1:24、・・あなたがたは信仰に堅く立っているのですから。
(3)たたみかけ、説得するように伝道した。
使徒26:26~28、「このことは片隅で起った出来事ではありませんから、そのうちの一つでも、王様がお気づきにならなかったことはない、と確信しています。・・王様は預言者たちを信じておられますか。信じておられることと思います。」するとアグリッパはパウロに「おまえは、わずかな時間で私を説き伏せて、キリスト者にしようとしている」と言った。
(4)パウロは、聞いている方々が、みな自分のように復活の主を信じ、罪を悔い改め、復活の主の証人に任命され、人々のもとに遣わされ証しする者となってくださることを願って語った。 Ⅱコリント5:19、神は・・和解のことばを私たちに委ねられました。

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