牧師メッセージ、教会員の証
アメイジング・グレイス
私の祖父は農夫でしたが、夕方はいつも野良仕事を早々と終えて家に帰り、入浴と夕食を済ませると庭に出してある縁台で、家族と夕涼みをするのが常でした。クーラーのない時代でしたから、 涼しい風で身体を冷やしてから部屋に入っていました。皆がいなくなると、私は一人ゴロリと 縁台に寝て、空を見上げて星を眺めるのが大好きでした。
ネオン1つない田舎の夜は暗く、星々のまたたきだけが周りを明るくし、私の心を魅了しました。そのうちに、この秩序正しい宇宙は何か絶対的なものによって支配されているのではないかと思うようになっていました。
そんな頃、2才上の姉にはクリスチャンの友人が二人いましたが、姉が言いました。「あの二人はクリスマスに、私達の知らないすばらしいプレゼントをもらったらしいので、私達も行ってもらってきましょう」「そうしましょう」と、すぐ私も賛成して、さっそく次の日曜日に二人で初めて教会へ行きました。小学6年の冬の事でした。
そこで、「この宇宙のすべてのものは唯一の神様によって創造されました。」と教えられて、ああやっぱりと思った事でした。日曜学校(子供の礼拝)では「解り易いキリスト教問答」を使って、聖書の真理をわかりやすく教えていました。その中で、罪とは神様にそむくことで、人間は皆罪人です。その私達の罪のために十字架につけられたイエスさまを信じなければ救われません。と教えられました。
初めて聞くことでびっくりして、果たして私もそうなのかしらと、今まで深く考えたこともなかったので、自分の心の中をのぞいてみました。そして、この年まで一度も神様のことを真剣に考えたこともなく、自分の考え、周囲の常識が中心で、自分勝手に生きてきたことが示されて、これは大変と、洗礼に導かれました。全くクリスチャンのいない環境の中から、驚くべき方法で、クリスチャンにさせていただいた恵みに感謝するばかりです。
天は神の栄光を語り告げ、大空は御手のわざを告げ知らせる。(詩篇19篇1節)
我孫子福音キリスト教会会員 K・N 2012年9月