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牧師メッセージ、教会員の証

「わたしの目には、あなたは高価で尊い」


 神様は私たちを何物よりも高価で尊いものとして愛してくださっています。私たち一人一人の価値は神様の 御目から見ると、全世界よりも重いのです。神様は私たちを愛しておられます。そして私たちの人生を すばらしいものにされようと、私たち一人一人に愛とご計画を持っていらっしゃいます。ですから、私たちの 価値は世界中のどんな高価なものよりも高価で尊いのです。

「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している。」 (イザヤ書43章4節)

 世界最悪の生活環境と言われたインドのカルカッタで、貧しい人の中の最も貧しい人に仕えることを神様から の使命として奉仕したマザー・テレサを中心としたカトリックのシスター(修道女)たちがいました。 その活動の一つに「死を待つ人の家」というのがありました。 道端で倒れて、誰からも顧みられないで死んでいく人が毎日、何人もいました。 道端で死にかけている多くの人の中でも、瀕死の病人をその「死を待つ人の家」に引き取って看護しました。 その中には、一晩で死んでいく人もいました。そして収容した人の半分以上は死んでいったそうです。 そういう人々の中で、息を引き取る最後の時に、自分の世話をしてくれたシスターに 向かって一言「ありがとう」と言って、静かに息を引き取っていく人がいたそうです。

 マザー・テレサはこう言っています。 「悲惨なのは決して貧乏であるということではありません。その人が皆から、社会から忘れられているということです。 自分が誰からも必要とされていない人間だということです。」 道端で、犬のように、まるで物のように、丸たん棒のように誰からも顧みられないで、蟻と鼠に食われながら 死んでいくのです。人間の尊厳も何もあったものではありません。そんな人をたった一晩でも、たった一時でも 大切に介抱してあげる。 「あなたは決してこの世に必要とされないで生まれて来たのでありません。 ここにあなたを必要としている者がいます。あなたを愛している者がいます。そして神様は世界中の何物よりも あなたを愛され、あなたを大切に思ってくださっているのです。」 誰からも思い出されない、皆から忘れられてしまう。人間にとって、これほど悲惨なことはありません。 逆に、どんなに貧しくても、どんなに苦しく辛い立場にあったとしても、私のことをいつも心に覚えてくださり、 心配してくださる人が一人でもいたらどうでしょうか。それは何物にも替えられない喜びです。

 私事ですが、2014年3月末をもって、5年間奉仕させて頂いた我孫子福音キリスト教会を辞任して、 4月より神様の導きによって京都府京田辺市にあります興戸(こうど)キリスト教会に転任することになりました。 私が牧師として5年間奉仕させて頂いた我孫子福音キリスト教会は、 神様の愛と赦しによって罪から救われた方々の喜びと感謝に満たされた教会です。 どうぞ「教会だより」をお読みくださる皆様も安心して、我孫子福音キリスト教会をお訪ねください。 皆様方の上に、神様からの豊かな祝福がありますように心よりお祈り申し上げます。

我孫子福音キリスト教会 牧師 久保田周太郎  2014年3月

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